香りの3つのステージを意識

香水は、つけてからの時間の経過により、3つの香り立ちの変化があります。
トップノートは、つけてから10分くらいまでの香水をつけた時に感じられる香り。ベルガモットやシトラスなどの揮発性の高い清清しい香りが特徴です。
ミドルノートは、つけてから30分から1時間後に感じる香水の核となる香り。その香水の個性が最も現れるものです。
ラストノートは、つけてから2,3時間後に現れる「残り香」。アンバーやムスクなどの動物性の香料、バニラ、アルデヒドの香りが中心です。
たとえば、誰かと出掛けるとき、待ち合わせの時間に応じて香水をつけるタイミングを合わせましょう。

同じ香水でも人によって違う香りに

香水は、つける人の体温、肌質、体調、体臭などによって香りが微妙に変化します。
体温が高ければ、香りが拡散し、低ければ控えめでこもりがちな香りとなります。
また、オイリーな肌質ほど、香りは持続しやすくなります。
体調が悪いときなどは、肌の呼吸が控えめとなり、香りが立ちにくくなります。
男性と女性とでも香り方が違うので、同じ香水をでつけても印象は微妙に違うものです。

至近距離でほのかに香る。香害予防

気に入った香りだからといって、つけすぎてしまうと香害にもなりかねません。
あなたも「この人つけ過ぎ」と思ったことありませんか?自分本位にならず、至近距離に近づいたときにほのかに香る程度を基本と考えてください。

異なる系統の香りを使いこなせば上級者

ひとそれぞれ、好みの香りの傾向があるものです。だから、ついつい、同じような系統の香水をそろえてしまいがち。
以前と違い、今は、たくさんの香水から選ぶことができる時代です。
フローラル、シブレ、オリエンタル、シトラス、フゼアなど、いくつかのタイプをTPOに合わせて使いこなすことができれば、周りの人のあなたへの評価も変わるはずです。まずは、好き嫌いせず、いろいろと試してみることをお勧めします。ミニ香水やセット香水から選ぶと良いでしょう。

洋服を着替えるように

香水をその日のスケジュールや服装、天候などに合わせてつけかえてみましょう。また、一日の中でも香りをかえることで、さまざまな演出が可能です。
朝はシトラスでさわやかに、仕事中はフローラルで好感度アップ、夜はエキゾチックなオリエンタル、というようにいろいろな香りを楽しむことができます。
香りの重ねづけのテクニックも身につけておきたいものですね。

香水のつけ方

香りは下から上に立ち上るように香っていきます。そのためつけるときは体の下のほう(足とか)につけると身体を包み込むように香りを薫らせることが出来ます。
そして、香りという物ははとっても小さな分子でできていて、その分子を鼻の奥にある器官がキャッチして人は香りを認識するわけですが、この器官は、鍛えれば何百種類もの香りを嗅ぎ分けられるくせに、同じ香りをいつも嗅ぎ続けていると簡単に疲労してしまいます。
また香りの分子は温度が上がると、その分子の運動が活発になるため匂いが拡散しやすくなります。あと、湿気の多いときは人の鼻の粘膜が敏感になり、香りを強く感じやすくなるので、注意してください。

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