市場規模③

◆国内企業による海外企業のM&A事例

化粧品市場もいまや日本市場だけでとどまるのは不可能なため、海外企業をM&Aする時代になりました。
ここではそんな日本企業による海外企業のM&A事例をいくつか紹介したいと思います。

1:資生堂によるM&A
日本人なら誰でも知っている化粧品の大手メーカーの資生堂は2017年11月にアメリカ地域本社の連結子会社Shiseido Americas Corporation を通じて米国のベンチャー企業Giaran Inc.をM&Aしました。
2017年において資生堂は日本市場では売上高が1位の企業で、世界の化粧品業界売上高でも7位の企業です。勿論中国を含めた海外展開には積極的であるため、今回のM&Aがより海外への展開を促進するためには必然の成り行きでした。
Giaran社はアメリカのベンチャー企業でありながら高いAI技術を駆使してバーチャルにメイクアップをしたり素顔に戻したりする技術に加え、メイクアップのアドバイス、カラーマッチング、パーソナルコンサルティング、顔の測定、肌色判定などの技術を保有してるため、今後の事業展開においてGiaran社が持っていたAI技術を活かした顧客サポート体制を整えていき、より消費者によりそった商品やサービスを展開していくと予想されています。

2:コーセーによるM&A
資生堂の並ぶ大手化粧品メーカーのコーセーは2014年にTarte, Inc.の株式を取得して子会社化しました。
コーセーも資生堂と同様に海外への事業展開を積極的に行っており、Tarte社の強みであるアメリカを中心に天然由来成分配合のスキンケア及びメイクアップ製品ブランドを組み込む事でアジア地域を中心に行ってきた海外展開を欧米などの市場へも視野を入れるようになりました。

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