市場規模②
ここ10~20年ほどで日本の化粧品市場も大きな変化がありました。
以前は化粧品を専門にしている企業が国内市場を大きく占めておりましたが、インターネット通販の市場拡大、異業種からの化粧品業界への参入、海外への市場拡大などによって大きく市場が変化しました。
1:インターネット通販
インターネット通販が出来るようなるまでは、化粧品は、デパートや化粧品専門店、ドラッグストア、バラエティーショップ、訪問販売などによって購入するのが一般的でしたが、インターネット通販の登場により、わざわざ店舗に出向かなくても化粧品が気軽に購入できるようになりました。
また今まで店舗に卸すルートを確保できていなかった企業なども独自のECサイトを作って販売することが出来るようになりました。
2:異業種からの参入増加
富士フィルムが「アスタリフト」という化粧品ブランドを開発・販売開始したのち異業種からの化粧品業界への参入が増加しております。
代表的なところでいうと、味の素やサントリー、第一三共、ロート製薬など今まで化粧品とは全く関係のない業界の企業が次々と参入してきました。
これはそれまで各企業が独自で培ってきた技術や成分などが化粧品開発に応用出来るようになったのや、1つ目でもあげたように卸先のルートを確保できなくてもインターネット通販で販売できるようになったことが参入拡大を促進させた大きな要因になります。
また2005年の改正薬事法の施行によって製造工程を外部委託することができるようになったため、自社で工場などの大規模設備投資を行わなくても化粧品製造が出来るようになったのも要因の一つになります。
3:海外への販路拡大
日本国内の市場が頭打ちの化粧品業界において海外への販路拡大を進めている企業も増加しております。
その大きな理由としてやはり日本の化粧品の「品質の良さ」があげられるます。
日本に来た海外の方が化粧品を購入して使ったところ、とても良かったので、インターネット通販などで購入するなどいうことも多く、2016年には化粧品の輸出金額が初めて輸入金額を上回りました。