市場規模①

日本の化粧品の市場規模というのはどれくらいなのでしょうか。
元々化粧品については女性が使うものという概念でしたが、近年は男性でも美容に興味をもつようになり、それに伴って男性向けの化粧品を中心とした美容アイテムや美容エステなども増えてきました。
以前はデパートやドラッグストア、バラエティショップ、訪問販売、専門店で購入していたのが、インターネットが普及したことで簡単にインターネットでの購入が出来るようになりました。
さらにこのインターネットの普及で今まで流通経路を確保するのが困難だったメーカーやOEMメーカーなどもインターネット通販を利用して簡単に化粧品などを販売することが可能になりました。

また元々も日本の化粧品は海外でも評判がよく海外への販路拡大も進んでおり、さらに市場が拡大していくと予測されています。
では実際日本の市場規模というのはどれくらいなのでしょうか。2018年に経済産業省が発表した報告書によると約1兆6,794億円となり、前年の約1兆5,449億円と比較して約9%増加しました。

市場が伸びた大きな要因にあげられるのが近年増加している「インバウンド」によるものです。
観光庁が調査した報告書によると2017年に来日した外国人のうち46.2%が化粧品は香水など購入したという結果になり、さらに一人当たりの平均購入金額は28,614円となりました。

一方国内の市場はどうなのかというとやはり人口減少による影響で今後市場は縮小していくといわれております。
また以前のように有名なメーカーが出している化粧品だから、高級な化粧品だからなどのような基準で商品を選んでいた消費者の意識に変化が生まれ、オーガニック化粧品や、ドクターズコスメなどのように安心、安全が重視されるようになりました。

ここに先ほど述べたインターネット通販が多様化したことにより、化粧品専業で行っていた企業以外の新規参入も増えてきました。
それに伴い日本の化粧品市場は飽和状態となり、海外に販路を求める企業が増えました。

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